ウインクロンとゴジラにおける共通点
まさかこのブログを読むような奇特な人が「ファンタジーゾーン」というゲームを知らないなどということはないと思うが、いちおう軽く説明すると、20世紀にセガから出た、シューティングゲームの最高傑作である。サルやチンパンジーが見てもセガのゲームだとわかるグラフィック。いまでも色あせることのない各面のボス。
敵を倒して得たお金で武器を購入するというシステム。
「ファンタジーゾーン」より最強のゲームは、ない。
あるとするなら、「ファンタジーゾーン」と同じくらいに最強のゲームである。
「ファンタジーゾーン」が、他のシューティングゲームに劣るということは、確実にない。
異論があるなら、いくらでもかかってきてほしい。
すべて無視する。
「ファンタジーゾーン」に出てくるボスでも特に印象深いのが、「ウインクロン」である。
これは、カワイイ目玉をコアとし、周囲を6本の長い竜巻がグルグル回るという、ゲーム史上でも類を見ないほど、すばらしいボスキャラだ。
ちなみに、ファミコン版では、ハード制限があったせいか、竜巻が3本になっている。
それでもゲーム性を損なっていないのは、サン電子の底力である。
サン電子をクソゲーメーカーだと思う人も多いが、あそこの技術力はハンパないぞ。
そうそう、ウインクロンである。
ウインクロンは、その竜巻によって、触れた物体をすべて粉砕する。
竜巻に触れたら、どんな物体も、ひとたまりもない。
ここで裏技があり、ウインクロン出現時に目玉のコアが横から出てくる。
このタイミングで目玉にギリギリ近づくと、周囲の竜巻が出現してもミスにならずに、その場でボムを撃っているだけで撃破できるらしい。
しかし、この裏技、何度挑戦しても成功したためしがない。
ホントにこの裏技は存在するのかと、国際裁判所に訴えたくなるレベルだ。
もし成功したことのある人がいたら、教えてほしい。
あなたには、ついでに「グラディウス」で1000万点取る攻略法も教えてほしい。
そこで、ゴジラである。
ゴジラは、自身が意図しているのかしていないのかわからないが、とにかく建造物を壊す。
徹底的に壊す。
ゴジラ映画で印象的なのは、ゴジラと闘う戦闘機などとちがい、逃げまどう市井の人々や、ゴジラが破壊した建造物の中にいた人たちが死ぬというシーンがまったく描かれていないところである。
ゴジラから逃げる人たちは、全員助かっている印象だ。
ウインクロンも、ゴジラと同じである。
自身を倒そうとするオパオパ(ファンタジーゾーンの自機)には牙を向くが、ほかのオブジェクトに危害を加えることは、まったくない。
つまり、ゴジラ=ウインクロンという図式が成り立つ。
シンゴジラに間に合うのか不安である。