スペースゴジラの撃ち出す白い結晶弾とエアバスターについて
まずは、ゴジラから。
「ゴジラVSスペースゴジラ」を観た。
ちびゴジの存在意義がよくわからなかった。
ちびうさみたいなモノか?
しかし、ちびうさのようになにか重要な鍵をにぎっているとは、とても思えなかった。
日本の軍事力の結晶のようなモゲラは、メカデザインが絶望的にカッコ悪く、せっかくの合体ロボなのに、玩具の売り上げ的にはかなりよろしくなかったのではないだろうか。
もういいかげん、人類はゴジラを攻撃するのはやめろと言いたくなる。
ゴジラがいないとスペースゴジラを撃破することはできなかったはずだ。
逆に、ゴジラだけでもスペースゴジラを撃破できなかったようにも見える。
もう、わかってるだろう?
おまえら、協力しろ!
さらに、人間関係に重きをおいた話なので、ゴジラの印象が薄い。
ただし、スペースゴジラの撃ち出す白い結晶弾については、大いに評価。
最初はゆっくりと飛び、加速をしながら目標物に迫るシーンは、すばらしいのひとこと。
そこで、「エアバスター」である。
エアバスターは、1990年にカネコから出た横スクロールシューティングゲーム。
もしかしたら、カネコは開発で販売はナムコかもしれないが、よくおぼえていない。
家庭用ゲーム機にも移植されたが、そのさいは「エアロブラスターズ」というタイトルになった。
エアバスターで「M」と書かれたアイテムを取得すると使える武器、ミサイルの飛び方が、スペースゴジラの白い結晶弾によく似ていることに気づいた。
エアバスターが1990年、ゴジラVSスペースゴジラが1994年。
これは、エアバスターに軍配が上がる。
ちなみにこのエアバスター、他のゲームにはない「バンパー」という武器が存在する。
これは自機の上下に文字どおりバンパーがつき、地形に接触するミスを大幅に低減してくれる。
細い通路を高速スクロールで進むシーンでは、このバンバーが必須だといっても過言ではない。
バンパーと通路が接触して火花を散らすエフェクトは必見。
ただし、敵への攻撃が効いているのかどうかよくわからないというシューティングゲームの基本的な部分がおろそかになっており、イマイチ爽快感に欠けるのは擁護できない。
そのくせ、敵を倒すと急に派手にモウモウと煙を上げて撃沈するので、もしかしたらこのゲームの開発者は、シューティングゲームの文法をあまり理解していなかったのかもしれない。技術力の高さはそうとうなモノであると推測できる。
似たような例としては、ナムコの「F/A」が挙げられる。
こちらもシューティングゲームとして見ると、イマイチな印象がぬぐえないが、画面上でやっていることのすごさはわかるし、BGMも異常によい。
シューティングゲームは、基本的なルールを踏襲しつつ、さまざまなオリジナリティを出すのがむずかしいジャンルだといえる。
もちろん、シューティングゲームにかぎらないが、なにかひとつでもキラリと光る要素がある創作物というものは、かならずだれかがシッカリと見ているモノだ。
あまり無責任なことは言いたくないが、どんどんと世に問う作品を出すのは、とてもよいのではないだろうか。
そして、ゴジラに戻る。
シンゴジラまで、のこり8作品となった。
こうなると、ゴジラ映画もっと増えてくれ! と思ってしまう。
人間というのは、ワガママなものだ。