「君の名は。」に影響を与えたと思われる、モノの名は。
「君の名は。」の劇場版を観た。
劇場版以外があるのかは、調べていない。
数ある新海誠作品のなかでは「言の葉の庭」が最高傑作だと思っている自分だが、今回観た「君の名は。」も、やはり「言の葉の庭」を超えることはできなかった。
もちろん、自分個人の考えだが。
このごろは、アイドルがtwitterで映画についての感想を述べるだけでも、最後に「個人的な感想です」と保険をかけなくては、あとでめんどくさいことになるという世の中になってしまった。
悲しいものである。
映画の感想くらい好きに書かせてあげてほしい。
そもそも、ぜんぜん知らないアイドルが書いた映画の感想に、いきなりケンカを売るというメンタルがすごい。
商品先物取引の外務員でも、なかなかそこまで強いメンタルの持ち主はいないだろう。
【警告】
ここから先の記事は、ネタバレが盛りだくさんなので、まだ映画を観ていない人・観る予定の人は、すぐにブラウザを閉じることを推奨する。
【警告おわり】
まず、ヒロインの髪飾りが、重力を無視しているところに違和感をおぼえた。
最初は、中に針金が入っている形状記憶合金的なアクセサリーなのかと思ったが、物語が進むにつれ、それがただのヒモだということがわかる。
ではなぜ、あのような重力を無視した形状に落ち着くのか。
それはもちろん、カワイイからである。
三葉のオッパイについてだが、これはもう、瀧が三葉と入れ替わっているときに自分のオッパイをもんでいるうちにヘンな気分になり、そこに妹が部屋に入ってきて、「お姉ちゃんすごい・・・・」みたいな内容の同人誌が今後1024種類くらい出版されるのが容易に予想できる。
登場人物では、圧倒的に奥寺先輩が最強である。
こちらも、バイト先で瀧が裁縫をしているときに、「瀧くん、そんなことより・・・・ね?」みたいな内容の同人誌が今後2048種類くらい出版されるのが容易に予想できる。
そこで、彗星である。
この物語、分裂した彗星が村に落ちて全員死亡という流れをくつがえすのが大筋だと思うのだが、この彗星が落ちる描写が、どうも気になってしかたがなかった。
おそらく彗星のシーンは、このゲームの影響を受けているにちがいない。
まずはこの動画を観てもらいたい。
どうだろうか。
これは確実に影響を受けているのではないだろうか。
このゲームは「ミサイルコマンド」
文句なしの名作である。
降ってくる核ミサイルを迎撃するという、いまだとヤバいゲーム内容で、当時大ブームになった「ゲームセンターあらし」というマンガでは、トラブルで発射しちゃった核ミサイルが相手の国に着弾してしまったら世界大戦になって地球がヤバいから人工衛星に招待するしミサイルコマンドと同じシステムを作ったからこれで発射しちゃったミサイルをぜんぶ撃ち落としてよ、みたいな回があった。
「君の名は。」の世界でも、落下地点が読めない彗星が降ってきたら、すぐに迎撃システムを使うべきだったのではないだろうか。
ただながめているだけなど、コンゴ動乱である。
ちなみにこのミサイルコマンド。
ちょっとやってみたいという人もいるだろう。
ホンモノではないが、わりとよくできているflashゲームがあるので、URLを貼っておく。
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=7711
いろいろと不満点もあるが、あれだけグリグリと動くアニメーション映画は、観ているだけでキモチいいものだ。
これからも新海誠には、こういう映画をバンバンつくってもらいたい。
劇場で映画が終わったあとに、近くにいたカップルが
「最初と最後の隕石が落ちるシーン、完全に使いまわしだったよなwww」
「見た見たwww チョー手抜きwww」
みたいな会話をしていたが、
あそこが使い回しでなかったら、この映画は物語として成立しないと思うんだ。