ゴジラ映画をすべて観た人が語るブログ

シンゴジラを映画館で観る前に歴代ゴジラ映画をすべて観るのを目標にしていましたが、ついに達成しました。

イジメはよくない。ゴジラ映画を観よう。

あれは中学2年生のころだったろうか。

朝のホームルームが終わると、1時間目の授業がいきなり中止になり、担任に教室の机をコの字型に並べさせられた。

 

机「9」文字事件ではない。念のため。

 

コの字型に並んだ机に生徒が着席すると、担任に呼ばれたひとりの女子生徒(「A子」とする)が黒板の前に立たされた。

 

担任の説明によると、昨日の放課後に学校近くの空き地でA子を取り囲み、10人以上の女子生徒がひとりずつA子にビンタをしたというのだ。

単純にいえば、集団リンチである。

 

担任が「A子を殴ったヤツ、全員立て!」と言うと、

ふてくされた顔をしながらポツリポツリと女子生徒たちが立つ。

個人的に好意をいだいていたT世(知世ではない。念のため)ちゃんも立ったので、自分は動揺した。

 

「これで全員か! まだいるだろ! 立て!」

 

すこし時間をおいて、去年卒業した「伝説の不良」の妹ということで有名な、S子が立った。

個人的に、おウワサはかねがねうかがっていたので、自分は動揺しなかった。

 

担任が立った女子生徒ひとりひとりにビンタした(イジメていた)理由を問いただすが、聞かれてもシクシク泣くだけで、だれも答えられない。

 

居眠りをしていたO沢くんが担任に見つかり「なに寝てんだ!」とビンタされる。

完全にとばっちりである。

かわいそうすぎワロタwww

 

らちがあかないので、ついに担任はS子に問いただす。

 

「S子! なんでそんなことしたんだ」

「ムカつくからに決まってんだろ!!」

 

教室の窓ガラスがビリビリとふるえる。

(たぶん気のせい)

 

自分は、正直メチャクチャこわかった。

これが不良。

これが不良のサラブレッド。

これが「伝説の不良」の妹。

 

不良こわい・・・・。

 

「A子ひとりをみんなでイジメるなんて卑怯だと思わないのか!」

「しらねーよ! みんなは勝手についてきただけだし!」

 

「おまえが命令してビンタさせたんだろう!」

「してねーよ!」

 

まるで、マンガを読んでいるような展開。

 

「よしわかった」

なにがわかったんだ、担任。

 

「このイジメについて男子はどう思う?」

 

ええええええええええ??

いきなり男子にターンがまわってきた。

あとで確認したが、このイジメはわりと前からはじまっていたらしい。

しかし冗談抜きで、いままで男子生徒はだれひとりとして把握してなかったのだ。

 

「O沢はどう思う?」

「えーと、わかりません」

「なんだその態度は!」

 

O沢くんは再度ビンタされてしまった。

ビンタされたことを問題にしている学級会の場でビンタを連発する担任ヤバい。

 

「K桐はどう思う?」

「・・・・ひとりの人をたくさんでイジメるのはよくないと思います」

「うん、そうだな」

 

ナイス模範解答!!

 

このあと男子全員と着席している女子全員も質問されたが、ほぼすべての生徒がK桐くんの模範解答のコピペだった。

 

「クラスに一個でもこういう悪いことがあると、どんどん増えていくんだ! 一個が十個! 百個千個! 万個!!」

 

ここで男子生徒の半分がプッと吹き出してしまう。

もちろん自分も吹いてしまった。

 

「なにがおかしいんだ!」

 

なにがおかしいかは説明できないが、確実に笑う。

いい歳こいた今でも爆笑する自信がある。

 

すぐに担任も、なにがおもしろかったのか気づいたらしく、よくわからないままS子だけを職員室に連れていき、1時間目の学級会は終了した。

 

休み時間はもちろん男子はみんな「一個十個百個千個万個~!!」と叫んで遊んでいた。

 

ちなみにこの担任、自分がこの中学校を卒業した数年後、殴った生徒の耳の鼓膜を破ってしまい、教職を追われることになる。

 

たしかに当時の男子生徒は、ドラクエやFFに夢中だったし、体育の授業中には人のケツにカンチョーしながら「ザラキ!」と叫んだりしていた。

イオナ」と言いながら人のタマタマをにぎり、「ズン!」と叫んで持ち上げるのも、たいへん流行った。

ザラキよりイオナズンのほうがはるかにダメージが大きかった。

(※個人の感想です)

 

なぜかとつぜんいま思い出してしまったが、男子より女子のほうがよっぽど精神的に早く成長していたのだろうと思わせるエピソードであった。

 

自分は両親には恵まれたが、教師にはあまり恵まれなかったような気がする。

 

そこで、ゴジラである。

 

ゴジラ映画も後期になると、わりと軍の兵器がゴジラに通用する場面が多く、ゴジラがイジメられているように感じるシーンもある。

 

作品ごとにA子にもなりS子にもなるゴジラ

やはり、一筋縄ではいかない相手である。

 

ゴジラ映画はすべて観るのが最善手。

シンゴジラだけを観てゴジラを理解したつもりになるのは危険である。

そんなあなたは、知らず知らずのうち、なにかのイジメに加担してしまっている可能性があるかもしれない・・・・。