新松戸ダイエーでのゲームコーナーの思い出とゴジラ
このブログを読んでいるような珍妙な人は、もちろん知っていると思う「くにおくん」だが、意外と初代のくにおくんを知っている人は少ないのではないだろうか。
初代のタイトルは「熱血硬派くにおくん」である。
ストーリーといえば、登校中に校門の前で不良に襲われるひろしくん(くにおくんの親友)の敵討ちに行くという単純な内容だ。
最初はライバル校の不良に襲われるひろしくんも、暴走族やスケバン、しまいにはヤクザと、どんどん襲ってくる相手がヤバくなっていく。
おもしろいのは、このゲームは開発者の実経験をもとにつくられたということである。
いや、おもしろくないな・・・・。
スーパープレイ動画の一例
この動画を観ると、あまりにもカンタンにクリアしているように見えるが、じっさいにこのレベルに達するのはよほどシステムを熟知していないとムリだろう。
自分は、3面のボスのこんな倒し方は知らなかった。いま知った。
ちなみに、最終面のヤクザのドスは1発くらっただけで1ミスである。
ゲームオーバー時のネーム入れも、ちょっとした裏技を使っているのがニクい。
文句なしのスーパープレイ動画である。
自分がこのゲームをゲームセンターでプレイしていたのは、小学5年生あたりだったはずだ。
月のおこずかいは500円ほど。
なにかの手伝いなどで得られる臨時収入が500~1000円(流動性に富む)。
このゲームが置いてある最寄りのゲームセンターは、新松戸のダイエーの最上階であった。
当時住んでいたのが南流山という、人が住みはじめたばかりの未開の地。
国鉄がJRになったあたりの時期だったが、南流山駅から新松戸駅は子どもなら60円で行けた記憶がある。
しかし、ダイエーのゲームコーナーは1プレイ50円。
電車移動などありえない。もちろん徒歩だ。
アーケードゲームには、画面の周囲に「インストカード」というゲームの説明書のようなモノがあるのだが、熱血硬派くにおくんにも当然インストカードはあった。
あまりよくおぼえてないが「殴ってひるんだ相手には襟掴み攻撃ができるぞ」みたいなことが書いてあり、もちろん習っていない漢字だったので友だちと「キンヅカミ攻撃が強い!」「キンヅカミができない」などと興奮して騒いでいたのがなつかしい。
当時の自分は、50円をゲームに投入したら、いまとは比較にならないくらい集中してプレイをしていたと思う。
社壊人となったいまでは、1回50円のゲームなんて1日中プレイし続けることだってできる。
どうしたって、真剣味が下がる。
初見では、あえて死ぬようなテスト的なプレイも増える。
しかし小学生はちがう。
初見プレイで攻略もテストも反射神経も試されるのである。
さらに不良やカツアゲといった外的プレッシャーにも神経を研ぎ澄ます必要がある。
必然的に、1プレイの内容が濃いモノとなる。
そこで、アイドル現場である。
自分が尊敬しているヲタクのひとりが、飲んでいるときにこんなことをポロッと言っていた。
「高校生がカンパする500円と、自分たちがカンパする500円は、意味がぜんぜんちがう」
軽く説明すると、アイドルのライブ当日が誕生日だったりすると、有志で「◯◯推し一同」のようなフラワースタンドを企画したりするのだが、なけなしのおこずかいから500円をカンパしてくれる高校生は、もしかしたら握手会を1回ガマンしてカンパしてくれているのかもしれない。
これを聞いた自分は、真っ先に自分が小学生のころに通っていたゲームセンターのことを思い出したのである。
とはいえ、ここは説教サイトじゃないので、だからあーだこーだというのは、ない。
単純に、思い出話である。
最後に、このころにゲームセンターに置いてあったおもしろいゲームを再現したサイトがあるので紹介しておこう。
1プレイ20円で、ゴールするとお菓子の景品がもらえた。
ぜひプレイしてみてほしい。
ちなみに新松戸のダイエーのゲームコーナーとの付き合いは、自分が高校生になるまで続くことになるので、まだまだ記事になる可能性がある。