『エメラルドドラゴン』というゲームについて。
『エメラルドドラゴン』というゲームを知っているだろうか。
ジャンルはRPG。フィールドタイプのランダムエンカウント方式。
つまり、ドラクエなんかと同じで、ベッタベタの国産RPGである。
しかし20世紀のゲームなので、もう話が通じる人も少ないのが残念だ。
そして、いま「エメラルドドラゴン」で検索しても、ソーシャルゲームの情報しか出てこない病んだ。
戦闘シーンはコマンド入力方式ではなく、行動力の続く範囲で移動と攻撃を何度でもできるめずらしいタイプ。
そして当時はわりと革新的な、主人公以外のキャラはCPUがオートで行動するという内容。
ゲームのビジュアルもヲタクのハートを直撃する絵柄で、もうとにかく売れた売れた。
パソコン版だけでなく、各種家庭用ゲームにも移植されたので、ある程度の年齢がいったオッサンなら知っているかもしれない。
なんかいまのブログって見出しがあって、それを使うと段落表示ができて読みやすくなるみたいだけど、どうしても使う気にならない(怒)
エメラルドドラゴンのすごいところをいくつか紹介したいが、どう考えても見出しを使ったほうがわかりやすいが、あえて使わずに勝負をする。
まず、エメラルドドラゴンのすごいところは、フィールドタイプのRPGなのに、城とか町といったアイコンがないことだ。
どういうことかというと、フィールドを歩いていると町や村が見えてくる、画面切り替えがなく、そのまま町や村に入る。
フィールド上に大きな町や村は、それなりの面積を占有しているのだ。
つまりこのゲーム、マップが異常に広い。
これは、いま流行りのオープンワールドに通じるモノがあるだろう。
エメラルドドラゴンのすごいところは、ちょろちょろと町や村の人から「あそこは危険」といった情報を聞けるのだが、ドラクエ感覚でちょっとそのエリアに踏み込んでみると、速攻で瞬殺されてしまうことだ。
「ツジギリ」というモンスターに痛い目に遭わされたプレイヤーも多いハズだ。
エメラルドドラゴンのすごいところは、戦闘シーンが主人公以外はオート行動のくせに、メチャクチャ頭が悪いことだ。
パーティのひとりが死んだ時点でゲームオーバーになるという鬼畜仕様のくせに、CPUがバカすぎるのである。
「アトルシャンの戦略は失敗した」
イケメンの王子はHPが少ないくせに、わざわざいちばん強いモンスターの正面に立つ。
(これは、シナリオを進めると最大HPが増える薬を見つければ解決するが、知らないと確実にハマる)
回復役のヒロインが、攻撃呪文のぶっといレーザーをおぼえると、まったく仲間を回復せずに、ドSキャラが発動したようにレーザーしか撃たなくなる。
弓矢を使うスナフキンみたいな達観キャラは、相手に届かないところから行動力が尽きるまで、矢を連発する。
こう書いてみると、ただのクソゲーなんじゃないかと思えてくるが、やっぱりエメラルドドラゴンは優良ゲームである。
ダンジョンの広さも異常なレベルだが、MPという概念がないので魔法のたぐいは使い放題。
そのため、どんなに広いダンジョンでも(いやもう、ホントにやってみてほしいんだが、頭がおかしくなるくらい広いし迷う)、ジリ貧になって全滅するということがないので、ちゃんとやっていればいつかは突破できる。
ここまで書いてきた文章を読み返してみたけど、どうも魅力が伝わってない気がする。
こんなゲームをやりたいと思うだろうか?
しかし、機会があったらやってみてもらいたい。
オープニングからゲームがスタートするまでのシーンは、国産RPGのなかでも屈指のデキ。
これを越えられる可能性があるのは『グランディア』くらいだと思う。
(ないだろうなー病んだ)
また、このゲームに関しては、とてもヤバいネタを持っているので、興味があったら自分に直接会ったときに聞いてくれれば、答えてやらないこともない。