小学4年生とドラゴンクエスト
ドラゴンクエストというゲームが発売されたのは、たしか小学4年生の夏休み前あたりだったように記憶している。
「ママは小学4年生」というアニメはおもしろいので、みんな観るといいだろう。
ただし、「ママショウ」などと勝手に略して呼ぶのはダメ! 許さない!
「ママは小学4年生」は「ママは小学4年生」以外のなにものでも、ない。
自分が通っていた小学校の夏休みには、プールの日というものが存在していた。
当時は自分にもたくさんいた()友だちは、みんなプールの日が大キライだったようだが、自分は水泳が好きだったので、楽しみでしかたがなかった。
そして、夏休みも中盤にさしかかったころのプールの日。
プールに行くと、クラスの男子が半分以上いなかった。
原因は、ドラゴンクエストである。
一日中ドラゴンクエストをやっていたせいで頭が痛いから欠席とのこと。
あとで聞くと、プールを欠席していた連中のほとんどが、両親が共働きの家庭で、朝から晩までファミコンをやり放題だったらしい。
どうりで、あいつらはドラゴンクエストの進捗がおかしかったわけだ。
自分の家には「チカコ」という最強のガーディアン(母親)が目を光らせていたので、とうていムリだった。
そして2学期になると、ドラゴンクエスト休暇を取っていた男子生徒のほとんどが、メガネをかけて登校してくるという結果になった。
当時のブラウン管で画面がゆがんでいるのがあたりまえのような環境だと、視力にあたえる悪影響もすごかったのだろう。
自分はプールの日にはちゃんと出席していたにもかかわらず、視力は1.5から0.4になってしまった。
ちなみに現在の視力は、0.01以下である。
テーブルに置いてある黄色いふきんがバナナに見えるレベルだ。
そこで、「君の名は。」である。
「シンゴジラ」以上に大ブームになっているが、おそらく「言の葉の庭」を超える映画にはなっていないんだろうなと予想している。
それくらい、「言の葉の庭」がすごかった。
あの、年上の女性の足のサイズを手でさわりながら計測するシーン。
けっして性的な意味で興奮するわけではなく、ただただ、ズドンと心に響く。
あー、観に行ってやってもいいけど「言の葉の庭」を超えてないんだろうなー、かー!