ゴジラ映画をすべて観た人が語るブログ

スマホを横にして見るといいらしいです。

天地を喰らうゴジラ

なぜかいま自分は、台湾に来ている。
台湾では、中国語と英語が通じるらしいので、たまには中国っぽい内容の記事でも書いてみようかと思う。

ベルトアクションゲームの雄としては、「天地を喰らう2」が挙げられる。

基本的にカプコンベルトアクションゲームにハズレはないのだが、2面のボスがゲーム史上に燦然と輝く初見殺しの「ファイナルファイト」や、苦労して倒したボスがつぎのステージで平然と色ちがいのザコ敵として群れをなして出てくるような「ナイツオブラウンド」「キングオブドラゴンズ」、システムが複雑なうえ、どうしても女性キャラしか使う気になれない「エイリアンVSプレデター」は、一歩劣る感がぬぐえない。

練習すればだれでも1コインクリアができる絶妙な難易度、使用キャラクターによってまるで変わる攻略法、ゲーム内にちりばめられたギャグ要素などをトータルで考えると、やはり「天地を喰らう2」のデキが突出しているのではないだろうか。
個人的には「キャデラックス」「キャプテンコマンドー」あたりもいいと思っている。
これらのゲームについては、そのうち機会があれば触れたいと思う。

さて「天地を喰らう2」であるが、ゲーム開始時にまず、有名な5人の中国人から使用キャラクターを選択する。
ここは慎重に。

関羽(かんう)
まちがいなく、このゲームで最強のキャラ。素手でなんでも倒す。
雑に説明すると、レバーを上か下に倒しっぱなしで攻撃ボタンを連打しているだけでゲームをクリアできてしまう。
飛んでくる矢すらパンチではたき落とせるのは関羽だけ。
あまり使う機会はないが、フライングボディプレスも必殺技としていちおう用意されている。

張飛(ちょうひ)
なぜか中国人のクセにスクリューパイルドライバーを使うことができる。落下地点周囲の敵をすべて巻きこめるので威力だけ見ると強そうに見えるが、まずスクリューパイルドライバーを出すのがむずかしい。攻撃のスキも多く、わりと使いこなすのは厳しいだろう。素手キャラ。

趙雲(ちょううん)
剣を使い敵を連続で突き上げる必殺技はハデな見た目のわりにダメージが少ないうえ、攻撃判定も弱い。また、防御力も弱いのか、ザコ敵に囲まれると一瞬で死ぬことが多い。自分の世界にひたりたい人向け。
ゲーメストという雑誌には最初「趙雲がいちばん強い」と書かれていたが、本格的な攻略記事がはじまった次号からは、なにごともなかったように「関羽がいちばん強い」となっていたのは、なんだったのだろうか。

魏延(ぎえん)
ハゲのオッサン。
剣の二刀流が強そうに見えるが、関羽のパンチのほうが圧倒的に強い。
しかし馬超のウリは、サマーソルトキックである。
ボスもザコも関係なく3回のやたらと強い攻撃判定を叩きこむ高性能。さらにガイルとちがってタメ時間が不要という暴走っぷり。
関羽から卒業したいにあなたにオススメ。

黄忠(こうちゅう)
弓矢を使うジジイ。ユーミーヤジジイ。
矢を3連射して遠くの敵に攻撃できる。3連射された矢はそれぞれ射角が異なるが、最後の1本の矢が画面端まで届くのが強い。
また、ふつうはこういう遠距離攻撃キャラというのは、懐に入られると無力というのが相場だが、黄忠にそんな常識は通用しない。
なんと黄忠は、弓を使って昇竜拳を繰り出せるのだ! 完全にズルい!
ジジイだけあって防御力は弱いうえ、それなりの立ち回りスキルは要求されるが、操作のクセさえおぼえてしまえば無類の強さを誇る。
黄忠で1コインクリアする人を見かけたら、尊敬しよう。かなりの訓練を積んでいるはずだ。

キャラの紹介が長くなってしまったが、軽く攻略法にも触れておきたい。

まず道中に落ちている武器。
これは基本的に拾ってはならない。ワナである。
棍棒や青龍刀、銘がない刀などは拾うだけで圧倒的に不利になってしまう。強そうな見た目にだまされることのないようにしたい。
青龍刀に関しては一撃で敵をダウンさせる能力があり使い勝手は悪くないのだか、いかんせんダメージが低すぎて、ボス戦ではタイムオーバーになってしまうことが多い。
まちがって拾ってしまった武器を捨てるには攻撃ボタンとジャンプボタンを同時押ししてメガクラッシュを出せばよい。

拾っていいのは「虎徹」「村正」「草薙」などの銘がついている刀やピコピコハンマー、使い捨て飛び道具のナイフ類のみ。
とくに最終ステージに出現する「草薙」は、もしラスボスの呂布(りょふ)まで持っていけたら、サクサクと呂布を倒せるだろう(起き上がり時のメガクラッシュだけには要注意)。

ボーナスステージは、レバーを回してボタンを連打することによって、肉まんと骨つき肉をいちばん早く食べれば勝利というゲームと、つぎつぎと降ってくる木人形をひたすら破壊するゲームの2種類がある。

おもしろいのは、早食いボーナスステージである。木人形のボーナスステージはハッキリいって、クソ。
ストリートファイター2に、上から落ちてくる樽をひたすら破壊するボーナスステージがあるが、ひとつでも樽を見逃してしまうとつまずいて転んだりして一気に萎えてしまう。
木人形ボーナスステージは、ずっとアレをやらされている気分になるのだ。
はたしてボーナスステージと呼んでいいのかどうかすら疑わしいレベル。

おもしろい早食いボーナスステージだが、自分は学生時代に本気になりすぎて、ボタンをコスリ連射しつつ、レバーに手のひらを押しつけて高速回転をしたら、手のひらの皮膚が肉が見えるレベルではがれてしまったことがある。
翌日にはランチュウ(金魚の種類)の眼のような大きな水ぶくれになり、治るのがかなり遅かった。
いま思い返すと、アレは自分なりの「炎のコマ」だったのかもしれない・・・・。

無事にクリアすると、エンディングでのスタッフロール中に、各ステージのボスを倒したシーンが流れるのだが、このゲーム、各キャラの必殺技でボスを倒すと、首が飛んで肉片が飛び散るという演出がある。
そのため、すべてのボスを必殺技で倒し、スタッフロールはオール肉片首チョンパ鑑賞会にするのが、ツウのプレイだとされていた。
まだ技術がともなっていない初心者プレイヤーがこれをマネしようとして、体力を残り1ドットまで追いつめたボスの返り討ちにあい、そのままゲームオーバーになってしまうのも、当時はよく見受けられた。
これはとても恥ずかしい光景であった。

発売当時は3人同時プレイが可能の専用筐体でリリースされたが、「Qサウンド」という技術で、スピーカーは前面にしかないのに、背後から音が聞こえるようになっていた。
が、有効範囲がとてもせまかったようで、少しでも前かがみになったりすると、Qサウンドの恩恵を受けることはできなかった。
のちのち、カプコンのいろんなゲームにQサウンドは搭載されたが、格闘ゲームで背後から音が聞こえて臨場感がすごいと思うかというと疑問である。
すごいと思わない。

1コインクリアをはばむ最大のボスは、やはり後半ステージに登場する張遼(ちょうりょう)であろう。
それまでのボスは、いちどダウンを奪ってしまえば、足元で攻撃ボタンを連打しているだけで一方的に倒せたが、起き上がり時に完全無敵のメガクラッシュを使うので、ダウン時には近寄らないほうがよい。

当時はかなり有名だったが、いまでは知る人ぞ知るゲームになってしまった「天地を喰らう2」
ベルトアクションにかぎらず、ゲーム好きを自認するなら、ぜひチャレンジしてみてほしい。
ラスボスの呂布を倒したあとに、ちょっとしたイベントがあるが、ここにはあえて書かない。
はじめて見たら、あせることまちがいなしだ。

ベルトアクションゲームの攻略法は基本的にすべてのゲームに共通しており、「敵を左右どちらか一方にまとめる」「横軸を合わせたまま敵には近寄らない」「攻撃を受けているのに反撃する能力を持つ敵に対しては深追いしない」などを徹底すればよい。

この攻略が通用しないベルトアクションゲームは、ほとんどの場合、クソゲーと考えてもらってさしつかえないだろう。

自分がクソゲーだと思うベルトアクションゲームは、やはり「64番街 (ジャレコ)である。
興味があっても手を出さないことをオススメする。
それでも世の中には「64番街」をコインクリアする猛者がいるという。

そこで、ゴジラである。
いわれてみれば、ゴジラのブレス攻撃は「天地を喰らう2」で馬にまたがったときにだけ使える必殺技「真空剣」にエフェクトが非常に似ている。
もしかしたら、ゴジラ映画に影響を受けていたのかもしれない。

余談になるが、「天地を喰らう2」では馬に乗るのも、先述の武器を拾うのと同じく、クリアが遠ざかる原因になる。
かなりの上級者でなければ、馬は無視したほうがよい。
ハイスコア狙いなら騎乗プレイだという話を耳にしたこともあるが、すでに記憶があいまいである。

ゴジラではなく「天地を喰らう2」に関しては、まだ書き忘れていることがかなりある気がするので、思い出したらドンドン追記していきたい。